こころの傷つき

今、こころの傷つき(トラウマ)がとても注目されています。

不慮の事故や災害、パワハラ・セクハラやいじめ、親子関係の傷つき、虐待体験、犯罪被害、外科治療で負った医療トラウマ、失敗経験が焼き付いてしまった、など。

これらが原因で、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症していたり、アダルトチルドレンなどの生きにくさが生じている方、一歩踏み出す勇気が持てなくなっている方に専門的な心理療法を提供し、回復へと導きます。

トラウマは日常生活を送るのが難しいような大きなものもあれば、周囲からは気づかれないけれども、自分の中ではとても苦しくなっているような性質のものもあります。家庭や仕事での活力の低下の背景に、トラウマが存在していることはよくあります。

例えば、子育てをする時に、自分の親からされた嫌な事を無意識に自分の子どもに繰り返してしまったり、人前で話す事が緊張することの背景に過去人前で恥をかいた経験があったり。

心の傷(トラウマ)やPTSDで悩む方には、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)、Brainspotting(BSP)、Somatic Experiencing(SE)、TFT(思考場療法)、臨床催眠、BCT(ボディ・コネクト・セラピー)などのトラウマケアに有効な心理療法を行い、より早い回復を目指します(※どの心理療法が適用となるかは適宜判断させていただきます)。

カウンセリングで解決できるならしたいけれども、あまりに重い心の傷は、話す事すらできない。そう思っている方も多いです。心理療法には色々な種類があり、語りを必要としないケアの方法もあります。話をすればする程悪化するトラウマもあり、その見極めは専門家にしかできません。

相談を受けていると、相談者様の自覚がなくとも悩みの背景にトラウマが潜んでいることも多いため、それを見極め、改善に必要なことを検討・提案させていただきます。

なお、慢性化して解決をあきらめていた悩みに、幼少期の出来事(さらに周産期や出生時に受けたトラウマなど)が影響していることがあります。

まだまだ科学的に明確になっていない領域ですので、知見を積み重ねて実証していく必要がありますが、大脳辺縁系や脳幹部などの生物学的に古い脳が反応して、心理的な辛さとして表出されているのだろうと考えられています。カウンセリングでは、専門的な心理療法によって、途切れてしまったり、間違って繋がってしまった脳内のネットワークを優しく繋いでいくお手伝いをいたします。