深い感情の問題を扱う時には、脳の深部(大脳辺縁系〜脳幹)への働きかけが必要です。EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)が目を動かして脳の皮質から深い部分に働きかけるのに対して、Brainspottingは大脳辺縁系や脳幹といった深い部分にダイレクトに働きかけていきます。
どちらが効果的かというよりは、状態によって使い分けた方が良いというのが、臨床で実践しながら感じているところです。
いずれにせよ、深い意識が変化することによって、根本的なトラウマが解消されたり、心理的なことから発生している痛みなども解消されることがあります。
日本ではまだまだ実践している臨床家の数の少ない心理療法ですが、少しずつ世の中に浸透していくと嬉しいと考えています。