当たり前ですが、『こころとからだ』は繋がっています。
でも、日本の臨床やカウンセリング(心理療法)では、『こころ』ばかりが注目されがちで、
『からだ』への視点が不足してきた歴史があります。
未だに、トラウマケアに傾聴したり、うつ状態なのに心理療法したり。
お金を払って、カウンセリングを受ける。
話を聴いてもらって、きっと良くなるはず。
そうして・・。
話をして、ちょっとすっきりする。
でも、ホントは腑に落ちていない。
そんなことありませんか?
逆に、頭ではまだ整理出来ていないけど、ケアをしてもらったら身体が軽くなった、なんてこともあったり。
心葉では、『こころとからだ』の結びつきを、とても重要視しています。
紹介させていただいているTFT(思考場療法)、ブレインジム以外にも、ハンズオン(手当て)によるセルフケア、身体面からのアプローチなどを行っています。
これから益々充実させていきたいと考えている分野の一つでもあります。
TFT(思考場療法)
東洋医学を元に開発されたユニークな心理療法です。鍼灸でいう経絡上のツボをタッピングすることで心理的問題の症状を改善させていきます。手順が簡単な上に、効果が高く、即効性があり(早くて数分)、副作用がなく、セルフケアに使えるという長所が多いのも特徴です。
医学的な治療を妨げ ることがないため、がんや疼痛などの治療と併用して用いることができ、むしろ他の治療の効果も高めます。
身体のツボを自分でタッピングするだけという、一見簡素な心理療法ですが、使いこなす(適用範囲を広げる)には、研鑽を積んでいく必要がある技法と思います。
とは言うものの、一旦手順を覚えてしまえば、誰でもいつでも日々の困りごとに対しても使えるため、非常に便利で効果的な技法といえます。
ブレインジム
アメリカ人の教育学博士であるポール・デニソン氏によって開発された、身体を動かして脳を活性化させるエクササイズです。簡単な動作を行うだけですが、身体が楽になったり、意識が変わり、行動に変化が現れます。日常のセルフケアにもとても有効です。
応用の仕方次第で、子どものトラウマケア、発達障害の機能改善、高次脳機能障害の改善、などにも効果があると言われています。
どちらかと言えば、心理の専門家よりも、学校の先生など教育の専門家の方々の方が馴染みがあるのかもしれませんが、身体に働きかけて、それと共に脳へアクセスをかけていくというのは、心のケアの根底にあることと同じだと思っています。
大人になっても赤ちゃんの頃の原始反射が残っていたり、心配性や過敏さや傷つきやすさの背景に、まだ発達しきっていない心身の領域が存在するということが、意外とあるようです。それらを一つ一つひも解いていくと、滞っていた発達が進み始めます。