良くなるカウンセリングでは何が起きているのか

久々のブログの記事。

どんなことを書くと、読んでいただいた方の役に立つのかな~と思って。

心理療法のこととか、疾患のこととか、色々な心理学的な知識などを書くことも出来るけど、実際のところ、〇〇セラピーとか、〇〇メソッドとか、今はネットや書籍などで情報が溢れているので、そうした知識にアクセスしようと思えば、断片的な情報には比較的簡単に行きつくことが出来る。

なので、ここでそういうことを書いても、あまり意味がないし。

その一方で、当オフィスには、「EMDRを受けたいです」、「ソマティック・エクスペリエンスを受けたいです」「催眠に興味があって」、「トラウマをケアしたい」などのニーズで来られる方も多く、中には本当によく調べて、勉強して、専門家でも驚くくらいの知識を持ってこられる方も、まれにいらっしゃます。

でも一般的には、『カウンセリングって何なのか』とか、『どうしたら症状が良くなるのか』とか、肝心なところ、本質的なところを教えてくれる情報ってあまりなくて、『〇〇すれば絶対痩せる』『ガンは〇〇したら治る』みたいな認識になっていることが多い。

そして、カウンセリングと言っても、カウンセラーによってやり方は違うし、検索して色々とHPを調べてみても、それぞれの違いがそもそもよく分からなかったり。

著作も沢山あるような名の知れたカウンセラーさんのとこに行ったら傷ついた、とかも聞くし。

医療機関を長年受診されている方も来られたりしますが、「主治医の先生から、どうすると良くなっていくか説明を受けていますか?」と聞くと、ほとんどの方は、「うーん・・」とか「いや、特には・・」と答えます。

もちろん、薬の効果の説明はあると思いますし(ないことも実際にあったりするけど・・)、「よく眠りましょう」とか「考えにとらわれ過ぎないように」などのアドバイスを受けていることもありますが、でもこれは『どうしたら良くなるのか』に答えてはいません。

そして、何らかの専門家にサポートを受けている方は、それでも頼れる所があるので、薬を処方してもらったり、話を聴いてもらったり出来ますが、まだどこにも繋がれていない方の場合、もう迷子です。

カウンセリングはそういった状況の人のお役にも立てるのですが、カウンセラーの中には、「どうなると良くなるのですか?」という問いに答えられない方もいるみたいで。

こんなことを考えていて、そうか、良くなるってどういうことなのか、大切なことをちゃんと書いてみたら良いのかも、と思いました。ネットや書籍には書かれていない、本当のことについて。

ということで、カウンセリングって役に立つのかなと疑問を持っている方、カウンセリングを受けた経験はあるけれど効果がよく分からなかったという方(要はカウンセラーがすべってるわけですが)、支援者という立場の人に相談したら逆に苦しくなった方、などなどの人達のために、良くなるカウンセリングで何が起きているのか、を出来るだけ分かりやすく書いてみようと思います。

まず、心理学等の発展により、近年特に良い心理療法がどんどん開発されています。

これはとても良いことで、クライエントさんの利益になりますし、カウンセラーもより良いスキルを手にする切っ掛けを得ることができます。

新しいものが全て良い、というわけではないですが、少なくともより良いものを提供できる状況が出来てきているのは良いことですね。

自分も新しいものを学ばなければと思って、何年もお金も沢山かけて学んできました。

開業する時(2016年11月)には、自分なりに自信を持って臨んだわけです。

で、上手くいくこともあれば、当たり前ですが、上手くいかないこともあって。

そしてその度に、また必要なことを学んで。

延々とそれを繰り返して、レベルアップしなければ、と常に上を向いて。

でもね、ある時思うわけです。

これって、本当にレベルアップしてるのか?と。

気になっていた頃、あるカウンセリングについてのデータを(また聞きにですが)知りました。

それは、『カウンセリングが波に乗るまでの実情』。

カウンセリングを1回だけ受けて気持ちの整理をしたり、方向性の整理が出来ればいいな、と思っている場合は除いて、基本的には、その人の辛さには何が影響しているのか見立てて、それを受けてカウンセリングの方針を立てて、少しずつ改善をしていく、というのが流れです(もちろん、1回で良くなればどんなに良いことか、とは思いますが、そんなミラクルなことは起きません)。

ですので、何回という回数は明確に出来なくても、ある程度の回数が必要と言えます。

でも、お金を払って来ていただくのに、的が外れたことをしてしまうと、必要な回数を継続してもらえません。そう、改善する前に、途中でカウンセリングをやめてしまわれます。

これは当たり前ですね。

ラーメン頼んだら、思ってたのより不味かったり、想定外のうどんが出てきたら、「ん?」と思いますよね。

だから、ちゃんとその人に合ったプロセスを説明し、納得してもらって、かつ効果も出し続けていく。これによってカウンセリングは継続し、ゴールに向かっていくことができます。

で、データですが、その本質は、ずばり『カウンセリングの継続率』。

データの概要はこんな感じです。

初回カウンセリングに来ていただいた人が、2回目も来てくれるのは6割。

そして、2回目来てくれた人が、3回目も来てくれる割合は、またその6割。

つまり、0.6×0.6=0.36⇒カウンセリングを3回目まで来てくれる人の割合は、わずか36%。これが平均的な(?)カウンセリングの継続率ということみたいです。

データはここまでです。

なので、4回目以降がどうなのかははっきりしません。仮に4回目に来てくれる人の割合も6割だったとすると、0.36×0.6=0,216⇒4回目の継続率は22%くらい・・。

ま、4回目は仮の話なので、脇に置いておきますが、一先ず3回もカウンセリングを受ければ、そのカウンセリングを受けることで良い方向に行きそうかどうかの手ごたえが分かる、ということは言えるのかなと。

イマイチだなとか、ダメだなこのカウンセラー、と思ったら、そりゃ辞めますよね。

そして、このことから見えてくるのは、3回目までにカウンセリングを辞めてしまった64%の人達が、カウンセリングをどう評価しているか。

多分、『役に立たないな』とか『カウンセリングなんてこんなものか』と思ったことでしょう。そして、次のカウンセラーを探してくれればまだいいですが、そこで諦めてしまったら・・。

カウンセリングに限らないですが、良いな、と思う店に出会ったら、次も行く。ダメだな、と思ったら行かない。当たり前の事実。ここをカウンセラーも正面から向き合う必要がある。

ふむふむ、と思って、開業1年目の自分はどうだったか、ドキドキしながら、3回目までの継続率を計算してみました。

結果は・・・

70%。

おお。

ちょっとホッとしつつ、まだ改善の余地があったんだなと思いました。

開業してからも毎年毎年色んなことを学んで、レベルアップして、知識も増えたのだから、その後はもっと継続率は上がっているだろう。

さてさて、どのくらい上がったかな?

そう思って、これを知った5年目の時、継続率を計算してみました。

その結果・・・

70%。

どーん。何てこと!?

変わってないじゃん。偶然にも程がある。全く同じって・・。

あれだけ勉強したのに、知識も付けたはずなのに。結果が伴っていない。

筋トレ沢山やって、体重も増えたはずなのにホームランが増えない野球選手のよう・・。

何でだ!?何かがおかしい。

本当に役に立つカウンセリングを提供するには、ただ心理療法を学んだり、知識を身に付ければ良いんじゃなくて、何か違う要素があるのでは・・。そんなの、誰も教えてくれなかったぞ・・。

そう気づいてしまって、僕はこれまでとは違う臨床を模索し始めました。

もちろん、これまで学んだことをベースにしながらですが、今、目の前にいる人の役に立つことを考えて、トライアルアンドエラーを繰り返しました。

そして1年後。

開業から6年目の継続率は・・・

91%。

おお!上がった(喜)!!

うん、間違っていない。この方向性。

そして、やっと(汗)、このブログの記事の本題。

良くなるカウンセリングでは何が起きているのか。

大事な要素を書いていくと・・・

①傷ついている人を更に傷つけない

当たり前だろ、と突っ込まれそうですが、正しいカウンセリング、正しい心理療法、っていうのをやろうとすると、クライエントさんを置き去りにします。

時には、大学や研修で学んだこととズレてしまっているとしても、クライエントさんに寄り添う。この勇気が、カウンセリングの場で出せるかどうか。

世界中がこの人を見捨てたとしても、自分だけは見捨てない、と思えるかどうか。ここが優しさを生みます。これが出来なくて、カウンセラーの価値なんかないですよね。

②その人の強みを見つける

支援者という立場にいると、つい問題を探して、それを解決しようとしてしまう。もちろん、良かれと思って。それが必要なタイミングの人もいますので、そういう時は全力で問題解決に向かいます。

でも、本当に大切なのは、問題が起こったとしてもそれを乗り越える力を付けることです。心の中にそれを創っていくことです。

そのためのツールとして、〇〇療法が適切なことはありますが、〇〇療法が大切なのではありません。

大切なのは、その人が持っている強みを引き出すこと。仮に、もし今は強みがなかったとしても、とにかく畑に種を植える。そして、水をかけて根が出て、芽が出て。

そうしていけば、必ず、上へ上と伸び、葉が開き、花が咲き、実を結びます。問題がゼロになるなんてありえません。でも、強みを創って立ち向かうことは、無限に出来ます。

③カウンセラーのあり方(世界観)がクライエントさんに伝播する

クライエントさんを良い方向に導いてあげたいとして、カウンセラーのあり方が未熟だと、そこまでしか導いてあげられません。

カウンセリングが上手く行かない時に、厳しい言葉をいただくこともあります。その時に、『そうだな』と思って、受け止める力。時には凹んでしまうこともありますが、そうなっても、そこから持ち直す力。

自分で自分を癒すことを知っているカウンセラーでなければ、人のことは癒せません。辛い状況を癒した経験がなければ、人は救えません。未来への希望を語れないカウンセラーでは、誰かを導けません。道を切り開いていないカウンセラーでは、誰かにアドバイスは出来ません。泥にまみれたことがあるから、その渦中にいる気持ちが分かるんです(もちろん、カウンセリング中に直接は言いませんが)。

クライエントさんが抱えているものが沢山あるなら、それを抱えられるだけの器がカウンセラーには必要で。クライエントさんの人生のペースに歩調を優しく合わせ、更にクライエントさんの心の荷物を一緒に抱える。

時には、カウンセラーが歩いている背中を見てもらう。そうして感じてもらう。必要なことを。

④学問の枠を超えてサポートする

これは以前のブログでも書いたことですが、大切なことは心理学の中にだけあるのではありません。これまでカウンセラーが学ばなかった分野の中に大切なことが隠れていたり、カウンセリングに広がりを持たせるようなことがあったり。

これまでのカウンセリングの常識とは違う、誰もやったことがないことをすると、必ず後ろ指を指す人がいます。でも、本質が認められる未来は必ずやってくる。必ず。

今の位置に満足したら、そこまで。

何年後か、何十年後かはちょっと分かりませんが、多分、話を聞いて相談に乗るという意味での『カウンセラー』という職業は衰退していきます(誤解のないように書いておくと、その一方で、心理士(師)という専門職へのニーズはどんどん増え、仕事の種類・活躍する分野は広がっていくと思います)。

その代わり、『治療者』のような、ちゃんと治せる(直せる)職業が出てきます。それが良いかどうかは置いておいて、職業の名前は何でも良いので、躊躇なく学問の枠を超える人が増えてくると良いなと思います(余談ですが、ちゃんと治せる・直せるカウンセラー養成講座の発想はここから来ています)。

何だか書いていて、熱くなってきた(笑)。

⑤脳と身体の働きを調整する

全ての心理療法やカウンセリングは、ここに行き着きます。臨床心理士・公認心理師なので、治療という言葉は使えないのですが、でも、感覚的には治療しているんです。心の中で思うだけで、直接言わないですけど。

まずは、自律神経系の調整力をどう創っていくか。人として生きていくベースは、脳の中でも脳幹という深い部分です。ここが心臓を動かし、呼吸をし、食べ物を消化し、身体を回復させ、人を安心させる。崇高なアドバイスなんか必要ない。ここにアクセスし、日々生きていく上での工夫を一緒に検討する。

子どもが泣いているとして、優しくそばに居続けてあげると、いつしか泣き止む。大人の心も本当は同じ。

そうして、そうしてもらった経験が積み重なって、優しさを学び、誰かにしてあげることが出来るようになる。それが自己治癒力を形作って、誰かに繋がっていく。癒しの連鎖の始まり。

⑥傷ついた子どもの自分をケアする

そして、その次は、自分の中の色んな自分(自我状態とか、パーツなど言うこともあります)のケアをしていく。治りたい(直りたい)のに抵抗する自分、頼りたいのに助けの手を突っぱねてしまう自分、本当は泣きたいのに歯を食いしばる自分、本当はお父さんやお母さんに助けてもらいたかったのにそれが出来なかった自分。

傷ついた子どもの部分が大人の心の中に残っていて、人生の足を引っ張る。

どうせ分かってもらえない、信じても裏切られるにきまっている、自分なんか価値がない、服従している方が楽だ、などの形で現れることもある。

たまたま周りに心ある人達がいて、トラブルがあっても助けてもらって、ぎりぎり綱渡りで生きている人。

会社の幹部とか何かの先生とか、立場のある役職にいるので、イライラをぶつけたり、感情的に揺れても、そういうものとして周りに受け入れてもらっている人。

それでも本人の心の内は、とても苦しい。何をどうすれば良くなっていくのか、迷子になっている。

自分で自分を褒めればいい?認めてあげればいい?

いやいやいや、それは酷だよ。

子どもは誰かに褒めてもらって、認められて、初めて自分を受け入れられるようになるんです。

信じることが怖い?

うん、そうだね。

だから、その根っこを癒すんです。

そうして、これまで知らなかった優しい新しい世界が生まれていく。

カウンセリングオフィス心葉は、今年の11月で8年目を迎えます。

あの時の自分の場所から、随分と遠くまで来たような。

かと思えば、いやいや、まだまだでしょ、と思う自分もいて。

進化?進歩?

んー、言い方は何でもいい。

とにかく、人を癒して、人生の次のステップに繋がって、そうしてそれが世の中を良くしていくことに繋がったらならば、本望かな。

先に継続率は91%と書いたけど、そう、まだまだだよね。

この先、100%になる日が来るかどうか分からないけど、そういうとこを目指していることを誰かが理解してくれなかったとしても、僕はこの道を行く。

世の中は凄いスピードで変わっていく、それに伴って人も変わっていく。

だけど、人が求めていることの本質は変わらない。そこを見据えて、人が人をケア出来る世界を創っていく。

そう、まだ誰も見たことがない世界を。

新しい学び

オフィスを開室して、早いもので7年目に入っています。

ホント、ここまで、あっという間でした。

毎年毎年、時間と労力をかけて色々な心理療法を学んで、日々の臨床経験も沢山積んできて、カウンセラーとしてのあり方や倫理観も徐々に確立されてきました。

そうなると自信も付いてきて、やれることも実際に増えて、以前なら助けられなかった人も救えるようになって。

昨年、無料のオンライン講座を始めて、支援者向けのカウンセラー養成講座も始めて、自分のキャリアも、いよいよ臨床の知恵を伝達していくステップに入ってきたな、と思っていました。

こんな風に書くと、すごく順風満帆じゃないかと思われるかもしれませんが、その反面で実はとても悩んでいました。

表には出してないですけど。

このままでいいのかな、これで本当にいいのかな、って。

ブログの更新も最近していませんが、書いてはボツにして、書いてはボツにして、書いてはボツにして、を延々と繰り返していて。

密かなスランプ状態。

何でだろう・・。

自分の中で響くものが減っている?

生み出せるものが減っている?

自分の心が満たされていない?

エネルギー不足?

自分の器が一杯になってきた?

うん、どれも当てはまる。

これまで、ずっと、ずっと探してきて。

本当の癒しって何なのか、とか。頑張る力ってどうやって手に入れるのか、とか。

どうやったら人は強くなれるのか、とか。

僕らは一人でいると、超えられない壁にすぐにぶち当たる。

寂しくなったり、悲しくなったり、過去を悔やんだり。

風にあおられて、雨に降られて、埃にまみれて。

歩みを止めたくなっても、それでも歩いていかなきゃいけない現実。

どうやってそれを乗り越えたら良いのか、僕自身の内面の答えも散々探して。

静岡には、ちゃんとカウンセリングする所が少ないから、自分が何とかしなきゃと思って、頑張ってきた。

カウンセラーとして、自立して、稼いで、家族を養って。

開業前には、そんなモデルとなる人はどこを探してもいなかった。

教えてくれる人なんていなかったから、必死で自分を磨いて。そう、ひたすら磨くしかなくて。

開業してからも、失敗や後悔も沢山あって、その度に打ちのめされて。

至らない自分に失望し、それでも誰かの期待に応えたくて。

折れそうになる心を奮い立たせて、歯を食いしばって独り立ち上がる。

その頑張りもあって、自分の中で大切なもの(心葉)が固まってきたけど、それを大事にしたいと思うあまりに、いつの間にかそれに縛られて。

本当は何がしたかったのだろう・・。

元々あったはずのピュアな気持ち。

ああそうか。そうだね。

僕は、カウンセリングがしたいんじゃなくて、ただ人を良くしたいんだった。

オフィスの運営をしたいんじゃなくて、ただ世の中を良くしたいんだった。

辛い思いをしている人がいたら、ただただ助けたかった。

それだけで十分だった。

現実的にやらなければならないことが沢山あって、そういうものばかりを見ていたら、自分の心が曇ってきてしまっていた。

子どもの頃、僕は冒険が大好きでした。

木の枝を剣に見立てて、敵と戦い、草むらをはらい、道を創って、宝物を探す。

例え、そこに何かが無くたっていい。何も無くても、そこにはワクワクがあった。

僕の生き方の原点。

毎日が輝いて、楽しくて、次の冒険を探す。

もしかすると、誰も見たことがないような宝物が見つかるかもしれない。

誰もが喜んでくれる宝物が見つかるかもしれない。

そうか、そうか。そうだったね。

じゃあ、決まりだ。

カウンセラーっていう職業をしているから、臨床心理士とか公認心理師とか資格があるから、自分じゃなくなってきちゃったんだ。

専門家の立場や枠組みはとても大切。だけど、自分の心が縛られてしまうことがある。

だからね、今ココで、決めました。

カウンセラーを辞めます。

ええっ!?

マジで!?

どどーん。

でも、安心してくださいね。仕事としてのカウンセラーはこれまで通り、何ら変わりなくやります(だから表面上は、何も変わらないと思います)。

あくまでも、僕の中で、カウンセラーというアイデンティティを捨てた、ということですので。

書いて、ストンと何かが腑に落ちた気がします。

そんな訳で、カウンセラーというアイデンティティを捨てて、今年から僕は僕が必要と思った学びをしていくことにしました。

もちろん結果として、仕事であるカウンセリングの質を上げることになることを願って、です。

何を学ぶのか。色んなことが頭に浮かんでいます。

これは凄いことになりそう。

今、自分が思い描いている学びが出来たら、その人の人生を丸ごと救ってあげられるような、そんな臨床が出来るようになるかもしれない。

凄くワクワクする。

それでいて背筋が伸びて、身も氣持ちもピシッと引き締まるような。

新しい未開の土地で冒険を始めるような。

いつか僕の辿った道のりを、誰かが知ることになるかもしれない。

降りやまない雨はない。

そう、僕もそうだし、あなたも同じ。

命は限られているから、僕は進む。

この先、次の世代のために、より良い世の中を残してあげたい。

心が活き活きとして、誰かが誰かをソッと支えてあげる、そんな社会になっていくと良いな。

そんな未来も思いながら、僕は次のステージに向かうことにしました。

今、心葉のカウンセリングに来ていただいている方々や、これから先の未来にカウンセリングに来ていただく方達のためにも、大切な宝物を見つけたいと思います。

最後の砦

「どうしたら、人って良くなるのかなぁ…。」

そんなことをずっと考えています。

心葉の名前の由来について、以前ブログで書いたことがあります。

『木が伸びて力強いしっかりとした幹になり、様々な方向に枝を伸ばして鮮やかな色の葉っぱが茂っていく。そのために、水をあげたり、土壌を変えたり、日当たりを良くしたり。そうして伴走して手助けをすることで、木は自分自身の持っている力を発揮して、自分の力で伸びていく。そういうイメージを抱いて、心葉という名前にしました』みたいな。

うん、これはそうだな、と思っているのですが、いざ木が立派になってきたとして、その木の周りを見渡した時に、ふと気づくことがあります。

「あれ?草ボーボーで生え放題じゃね」とか
「砂利とか石とかゴロゴロしてて、庭の景観イマイチかも」とか
「そもそも庭にその木一本しか生えてなくて、寂しくないか」とか。

そう、そういう所でつまずいている場合もある。
というか、俯瞰してみると、こちらの事態の方がその本人にとっては影響が大きかったりする。
せっかく豊かに自分の力で育ち直し始めたのに、この中にいたらまた力が発揮できなくなってしまう。

『木を見て森を見ず』ならぬ、『木を見て庭を見ず』ってことになっていないか‥。
ただ木だけを見ることから、庭全体を見ることで、大切なものが見える。

大事なことは何だろうか‥。

木が育ちにくい状態にあったら、それを改善すればよい。

でも、良くなったとして、その状態が続いていくためには、その後どうしていくか、困った時にどうやって解決するのか、そこまで分からないと、また路頭に迷ってしまうのではないか。

カウンセリングは、人生のある時点で一緒にカウンセラーと歩む時間。

一生続くわけではありません。

でも、その繋がりは、一度しっかりと繋がったら、カウンセリングを卒業しても、一生続いていく財産となりえます。

これをもっと形にしていかなくては。
その人が行き止まりの壁に当たって、繋がりを諦めていたとしても、心葉と出会った経験によって、ソッと支えられる(たとえその人が気づいていないとしても)。


ああ、そうか。

人生に必要なことは、繋がりを創ったり、整えたりして、その潤いを保ち続け、心にそういう空間や場(心の庭)を創ることなんだ。

これはずばり、心の庭師の仕事!!(まんまだ・笑)

じゃあ、それはどうやって、創っていくか。

例えば、虫歯になって歯が痛くなったら歯医者に行きますよね。歯医者さんは、診察をして、治療をして、痛みを取ってくれます。この行為は歯医者さんにしか出来ません。

歯が痛くなったら、歯医者に。

それはそうなんですが、そもそも歯が痛くならないようにするのも大切かな、と。

歯のブラッシングの仕方を教えてくれたり、歯ブラシや歯磨き粉などの良い道具を教えてくれたり、歯科医療の適切な知識を教えてくれたり。
歯医者さんによっては、歯や口の中のことだけでなく、身体の使い方や生活習慣を含めて、トータル的に治療と生活の中で出来るアドバイスをしてくれるところもあります。

そうすることで、虫歯になるのを防いでいく。

自分でメンテナンスする方法を教えてくれる。

これは、そうだね、って思う方多いかもしれません。

が、心のことって、歯磨きを毎日するように、いたわったり、気遣ったりしているでしょうか?メンテナンスできているでしょうか?

『今日もダメだった』『自分は情けない』『何でこんな境遇なんだろう』。
そんなことをつい考えてしまって、心のメンテナンスどころじゃない。
実際、潤いを創るのはなかなか難しい。

学校の先生も、心のメンテナンスの仕方なんて教えてくれなかった。親も教えてくれなかった。会社の上司も一方的な根性論を言うだけ。

そもそもメンテナンスなんて出来るの?と思う方もいるかも知れないですね。

でも出来るんです。心のメンテナンスは!

最初は、何をすればいいのか分からないのは当たり前。

そしてやり方を知っていけば、心の庭に潤いを創っていくことが出来ます。

そこで! 新しいプロジェクト①。

カウンセリングには興味があるけど、腰が重い。行きたいけれど、予算的に難しい‥。仕事があって、時間が取れない。

色々と理由や事情があると思います。

そうこうしているうちに、木が生気を失っていくだけじゃなく、庭全体が荒れていく。

ここは防ぎたい。

じゃあ、そこをクリアする。

カウンセリングに行かなくても良い!

料金が安い(予算を組みやすい)!

自分のペースで出来る!

これなら、セルフメンテナンス出来そう。

というか、これしかない!(と本気で思います)

具体的には、週1回届くメルマガのようなものでも良いし、動画配信でも良いし、取り合えず作ってみて、始めてみようかなと思います。

思っているだけでは実現しないしね。

最初は、週1回の配信で計4回くらいかな。コンテンツが増えてきたら、もう少し増やしていきたいけど、まずは自分も負担なく進めたいので。

値段も、トータルでカウンセリングを3回分受けたくらいの内容をお届けして、数千円くらいだと手が届きやすいでしょうか。

今年度中に形に何とか出来れば、と思います!

そして! 新しいプロジェクト②

まだあるんかい(笑)。

プロジェクトの名前は、『ちゃんと治せる(直せる)カウンセラーになるための講座』

名前、長い(苦笑)。

要するに、ちゃんと潤いの創れる心の庭師を増やそうプロジェクトです。
潤いが、より多くの方々のところに創られるように、届くように。

カウンセラー資格は世の中に色々とあります。

代表的なところでは、臨床心理士、公認心理師、臨床発達心理士、産業カウンセラー、などなど。

でもこれって、資格を取ったとして、カウンセラーとして働いていく手始めの道具を手に入れたといった段階で、それをどう使いこなしていくのか、は結局のところ、その後、現場で経験を積んで学ぶしかない。

運が良ければ、身近にスーパーヴァイザー(要はアドバイスしてくれる先生)がいて、定期的に通うことが出来るかもしれません。

でも多くの場合、〇〇療法だったり、〇〇派だったり、特定の考え方の上に寄って立っています。

それが合えばいいですけど、先生との相性が悪かったり、伸びしろに限界を感じて本当はもうそこから抜けたいと思っていたり、ダメ出しばかりされるおっかないスーパーヴァイズはもうこりごりと感じていたり(いや、実際多いみたいですよ・・)。

で、結局、本を読んでぶつ切りに学んだり、学会や協会の1日研修に参加して取り合えず表面的な知識を得たり。

そうやって段々と年数が経ち、目の前の仕事は出来るけど、本当の意味で臨床に自信が持てないまま、いつの間にか中堅どころになり、気づけばベテランと呼ばれる立場に・・・。

・・怖い。実に怖い。

あり得る話で怖い。

だから、ここを突破するための手段を提供したいと思っています。

そうしないと、地域(特に静岡!)のリソースとなるはずの専門家の力が伸びていかないから。

自分の経験を少し書きますね。

『本当に治す(直す)』ために必要なことは何だろう、と考えて本気で心理療法の勉強を始めたのは、遡ること2009年のこと。

それまでは、日々の仕事を真面目にこなすだけの日々でした(もちろん目の前の仕事に必要な勉強はしてましたが)。

手始めとして、EMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)のトレーニングを受けました。

当時は(今も?)、最先端のトラウマケアの心理療法でした。

学んで使ってみると、その効果に度肝を抜かれました。何年も抱えていたトラウマ記憶が、1回のセッションで解消する、なんていう経験もしました。

このことに触発されて、毎年毎年、全国各地に出かけるようになり、お金を使って、役に立つと思われる心理療法などを学んできました(細かなトレーニング歴は、自己紹介のページをご参照ください)。

今は2022年ですので、かれこれ13年間!干支がいつの間にか一周してしまいました。時間とお金、どれだけ使ったんだろう・・。

そして、学んでくる中で『とても必要だ!』と感じたこともあれば、『これって、要らなくね…』と思ったこと、両方がありました。

今は独立してオフィスを開業しているわけですが、これまでに積んできた研鑽の結果、一番必要な、大事な、いいところだけを抽出して、臨床に反映させています。

で、同じような道のりを皆が歩めるのか。

これは無理でしょう・・。

少なくとも今から13年の年月をかけれますか?お金出し続けられますか?(年間50万~100円くらい)

子育て中の場合など、沢山の研修に行くための家族の理解は得られますか?ハードル高い、気持ちも折れる・・。

自分は、ここまで大変だということを知らなかったので、時間とお金を絞り出しながら無我夢中で頑張ってきたら、ここまでたどり着いたといった感じです。

最初からこの道のりを知っていたら、どうしてたでしょうか・・。

さて、じゃあですよ、短い期間で、お金もそれほどかけず、休みの日に家族に気を使って研修に参加しなくてもよくて。

そういう養成講座のようなものがあったら、どうでしょうか。

言ってみれば、長年かけて試行錯誤で作り上げた秘伝のラーメンのスープの作り方、これを教えてもらえるとすると・・。

自分だったら、その講座に申し込みたい。

というか、現状を打破するには、これしかない!と思うかもです。

前振りが長くなりましたが、こんな思いがあって、『カウンセラー養成講座』を始めることにしました。

でも、自分の性格上、多数の人に一度に講義・レクチャーをして、という講座にはしたくなく(というか苦手・苦笑)、きちんと手応えを感じてもらいながら、力を身に付けていってもらいたいと思っていて。

とすると、マンツーマンでのカウンセラー養成となります。

スーパーヴァイズと違うの?と思われる方もいるかもですが、もちろんそういう要素も入ると思いますが、『治せる(直せる)カウンセラーに必要な要素』を学んでもらうという意味合いが強くなります。

ただ、この講座は、人数限定とさせていただきます。

通常のカウンセリング業務と並行して行うものですので、そちらをおろそかには出来ないからです。

ですので、受けたいと希望されたとして、そのタイミングで必ずお受けできるわけではありませんので、この点、どうかご了承ください。

それから、既に自分と面識のある方は、ご遠慮ください。

これは、私情が入るのを避けたいからです。

とは言え、どのくらいの知り合い感なのかは、ケースバイケースなので、遠慮なくご相談くださいね(仮に、このプロジェクトとしてはお受けできないとしても、スーパーヴァイズ等別の形でお受けすることは出来ますので)。

そして!新しいプロジェクト③

まだあるんかーい!(笑)

こちらは女性カウンセラーによる、『女性のためのトータルケア』。

当オフィスの女性カウンセラーが、カウンセリング(心理療法)に加え、クラニオセイクラルセラピー(頭蓋仙骨療法)を日本人に合った形へ昇華させた手技療法、ヨガ、栄養学、アロマテラピーなどを用い、からだからこころへ統合的にアプローチするプロジェクトです。

まだスタートアップの段階ですので、若干名をモニターということで募集いたします。

モニターですので、料金は半額とさせていただきますが、その都度感想などいただきたいと思います。

詳細は、近いうちにHP内の『心葉のたね』の中に『女性のためのトータルケア』のページをアップいたします。

と、こんな感じで考えています。

いずれも2022年4月からの開始を考えています。

正式なお申し込みの方法などは、またお知らせいたしますので、しばしお待ちくださいね。

カウンセラーとして、木を助けようと思ってきたこれまでも、日々鍛錬を続けてきました。

でも、これからは、庭のことも見ていこうと思っています。

もしかすると、カウンセラーの領分をちょっとずつ超えていくことになるかも知れません。

それでも、木が成長して庭も整備されて、心が潤って…。

そういう心の庭が広がっていくと良いな、と思います。

心葉にとっても新しい挑戦ですし、カウンセラーがカウンセリングだけで何とかしようと思ってきた業界に、風穴を開けるつもりで頑張ります!

『最後の砦』として心葉を選んでくださった方々にとって、本当に『最後の砦』となれるよう、これからも研鑽を積んでいきます。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします!

トラウマを何とかして欲しいんじゃないんです、私を何とかして欲しいんです。

って、直接言われたことはないですけど(笑)。

でも、カウンセリングをしていると、そういう事なんだろうな、と思うことが多々あります。

カウンセリングを受けてみようと思ったきっかけとして、例えば、パニック発作的なこと、不安症状、抑うつ感、強迫観念(頭ではそんなことしなくて良いと分かっているのに、ひたすら確認してしまったり)、のような症状に困って、ということがあります。

それから、自分に自信が持てない、人前で緊張してしまう、自己肯定感が低い、希望が持てない、など心の中で人知れず苦しんでいる場合もあります。

また、発達障害の特性で困っていたり、最近注目されているHSPのような特性があって生きにくくなっている人もいたり。

そして、幼少期のトラウマや愛着の再形成が必要な場合もあったり。

でも、実際にカウンセリングに来られた時、自分の何が問題なのか、この辛さはどこからきているのか、どうなりたいのか、そういう事がはっきり分かっている人ばかりではありません。

まず、そこから一緒に紐解いていくことも多いです。

語られることの背景にある事を、カウンセリングに来られた方が自覚するより前に察して、救っていくこと(このことは、別のブログでも書きましたが、そして自分でも常々振り返って反省しなければいけないことですね・・)

これが出来ないと、目の前の見えていることばかりどうにかしようとして根本解決に結びつかず、カウンセリングに来られた方は、傷ついたり、疲弊してしまったりします。

ですので、自分がしているカウンセリングの大切な一面として、新しい心理療法や知識を常にアップデートして、期待に応え続けられるよう努力をしています。

でも、それらをただカウンセリングに適用するだけでは、足りないと感じていて。

時には、これまでの経験からくる直感やその時の思い付きで、思い切って独自のことをしたりもします。ここは専門家として、というより、自分の性格によるところも大きいのかもしれません。

その人にとって、必要な事だと感じたら、それをやらないではいられない性分(笑)。

そうやって臨床をやっている時、不思議とカウンセリングがスムーズに進んで、時間が経つのがあっという間で、クライエントさんと自分の間に流れる関係も心地良くて。

ああ、これが癒しの時間なんだな、と思う瞬間。

カウンセリングに来られた方からすると、これが『私を何とかしてもらった』という感覚につながるのではと思います。

とても良い心理療法は世の中に沢山あるし、これからもどんどん開発されていくし、それらを学び続けるんだろうけど、今ココでの癒しの時間に辿り着けるとは限らない。

凄く大切な、このカウンセリングでのひと時、少しでも多くの人達と育んでいきたいと思います。

Webカウンセリングってどんな感じ?

新型コロナウィルスの感染拡大を考慮し、当オフィスでは、2020年4月からWebカウンセリングを導入しました。

パソコンやスマホの画面を通してのカウンセリングですので、どんな感じになるのか、最初のうちは試行錯誤しながらの実施でした。

Skypeも試してみましたが、今のところ、Zoomが最も通信状況等が良い印象があり、当オフィスでは、基本的にはZoomでのWebカウンセリングが定着してきています。

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こんな相談でもよいのかな?

っていう思いが湧いてきて、なかなかカウンセリングに申し込めないことがあるみたいです。

人には色んな悩みがあって、良いも悪いもないし、素晴らしい悩みもなければ、取るに足らない悩みなんていうのもない。

その人が辛いと感じたのなら、そして解決が難しいと思えるのなら、それはもう誰かに頼ったって良い。

…のだけれども。

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辛くないカウンセリング③

このテーマ、3回目です。

反響が大きく、皆さんの興味があるところなのだろうと思います。

個人的にも、ここは大切にしているところですし、カウンセリングで傷ついた経験を経て心葉に来られる方もいて、そうすると最初はとても警戒されていたり。

何でこういうことが起きるのか、また少し頭の中で整理出来てきたこともあるので、改めて書いてみます。

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心葉の由来(こんな時だからこそ考えてみた・・)

相変わらず、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言が続いていますね。

先のブログの記事で書いていますが、当オフィスではその影響を考慮し、ウェブカメラを使用した遠隔カウンセリングを開始しました。

手探りで準備してきましたが、ようやく何とか軌道に乗ったかなという感じです。

この状況で、在宅でお仕事をすることになった方もいらっしゃると思いますが、意外とそれで何とかなる面もあったり、もしかするとこれまでの働き方を見直す必要性が出てくるかもしれませんね。

オフィスでの対面カウンセリングと遠隔でのカウンセリングを比べてみると、割と同じように出来るんだなという感覚があり、相談者様が自宅などで受けられる負担感の少なさ、はメリットかなと思います。

ただ、セラピーの微妙な空気感は少し生み出しにくいですし、いつものお茶もお出し出来ません(笑)。

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何でまた繰り返してしまうんだろう?

「早く良くなりたい」

「少しでも改善したい・・」

「この状況を脱したい・・・」

心からそう思っているのに、何でまたこの問題を繰り返してしまうのだろう。

どうせ駄目なのだから、もういいや・・。

そういう時、傾聴スタイルでその気持ちに寄り添うだけでは、解決しません。

カウンセリングで話を聴いてもらうと、その時は楽になります。

でも、しばらくしたら・・・。

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臨床家のスキルアップ①

ここのところ、また新しいことを学んだり、深める機会が多くなり、少しずつ臨床のレベルが上がっている気がします。

先日、大阪で新しい心理療法のトレーニングに参加してきました。

ボディ・コネクト・セラピーと言って、東京未来大学の藤本昌樹先生が開発し、また現在も発展し続けている心理療法があります。

略して、BCTなので、CBT(認知行動療法)か?と思われる方もいるかもしれませんが、全くの別物です(笑)。

当オフィスでも実施しているEMDR(眼球運動による脱感作と再処理法)やBrainspotting(BSP)、Somatic Experiencing(SE)、TFT(思考場療法)といった心理療法から重要なエッセンスを抽出し、新しい知見を盛り込み、オリジナルに体系化されたものです。

詳しくは、また「心理療法の紹介」のページにBCTも掲載していきますので、そちらを参考にしていただければと思いますが、トレーニングを通して体験したのは、その安全性と変化のスピードの速さ。

もちろん大きなトラウマであれば、他のトラウマケア技法同様にゆっくりとトラウマを削っていくように時間をかけていく必要がありますが、心に刺さった棘が自然と抜けていく不思議さがあって、使い勝手もとても良いかなと感じました。

今後、臨床にも取り入れていきますので、興味のある方はおっしゃってくださいね。

適用があれば、どんどんトライしていきます!