Webカウンセリングってどんな感じ？

新型コロナウィルスの感染拡大を考慮し、当オフィスでは、２０２０年４月からWebカウンセリングを導入しました。

パソコンやスマホの画面を通してのカウンセリングですので、どんな感じになるのか、最初のうちは試行錯誤しながらの実施でした。

Skypeも試してみましたが、今のところ、Zoomが最も通信状況等が良い印象があり、当オフィスでは、基本的にはZoomでのWebカウンセリングが定着してきています。

（全くやったことがない人でも簡単に接続できる、というのも良いですね）

数ヶ月経て、大分経験も増えてきて、来室していただいてのカウンセリングと比較して、メリット・デメリットが見えてきましたので、少し書いてみたいと思います。

まずはメリットから。

・相談者様の拘束時間が少ない

家を出てオフィスにたどり着くまでの時間はもちろん、そもそも外出をする準備支度の時間がなくなり、またカウンセリングの前後の時間の使い方も計画しやすくなります。時間を上手く使えるという観点からはとてもメリットがあると思います。

・交通費を節約出来る

お車、公共交通機関、それぞれ色々な手段でオフィスまで来室していただいていることと思いますが、塵も積もれば山となるで、小さなお金も回数が重なると結構な額になります。この交通費の節約もかなりなメリットかなと思います。

・アウェイ感が無い

オフィスに何度か来ていただくと、段々とアウェイ感はなくなり、徐々にホーム感がしてくるようですが、家の自分の部屋から（あるいは好きな場所から）繋がることが出来るので、最初からホームでいられます。

・来室が難しい事情のある方に優しい

身体疾患を患っていて身体を動かすのが大変、子どもの面倒を見てくれる人がいないため、長時間家を空けられない、仕事の合間でないとカウンセリングが受けられない、など、来室すること自体のハードルが高い方にも良いようです。

では、次はデメリットです。

・適用できない心理療法がある

対話のカウンセリングであれば、何の差し支えもない、というのが実感です。当初予想した以上に、来室していただいて対面するのと変わりはありません。ですが、例えばトラウマケアを行う際に適応となるEMDR（眼球運動による脱感作と再処理法）という心理療法がありますが、これはこちらの導くタイミングで眼球を動かしてもらう必要がありますし、Somatic Experiencingなど身体感覚に働きかける心理療法を行う場合は、画面に映る範囲だけではなく、身体全体の様子（例えば肩に力が入っているな、とか、足の踏みしめ方が変化したな、とか）も丁寧に把握させていただく必要があります。従って、こういった心理療法に対応させていただくには、画面を通して行うには制約があるかな、と思います。今後の工夫で改善するかも知れませんが・・。

・通信が途切れる可能性がある

動作環境によっては、通信が途切れるまではいかなくとも、音声が聞き取りにくくなったり、画面がカクカクしたり、カウンセリングに滞りが出る可能性があります。当オフィスの通信状況の問題で支障が出たことは今のところありませんが、まだ予測のつかない一面はあると思います。

細かなメリット・デメリットを挙げていくと、まだまだあると思いますが、大きくはこんな感じでしょうか。

実際のところ、初回カウンセリングからずっとWebカウンセリングを希望される方もいらっしゃいますし、途中からWebに切り替えたり、その時々によって来室したり、Webにしたりといった方もおり、個々の事情によって使い分けておられる印象です。

当オフィスでは、個別の事情に応じ、臨機応変に対応いたします（当日の朝決めたい、とかでも大丈夫です）ので、迷っておられましたら、一度ご相談くださいね。

なお、新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、当面の間、Webカウンセリング料金を値下げし、通常のカウンセリング料金と同料金にさせていただくことにしました（詳細は、『ご相談の流れ・料金』のページでご確認ください）。

一日も早くウィルスが収束（終息）し、不安な世相が明るくなっていくことを願います・・。